新型コロナウイルスの世界的流行を通して、私たちは、従来の生活様式から人生観に至るまで、様々な面で見直しを迫られることになりました。その中でも注目すべきは観光政策のあり方です。近年、日本は観光立国化を成長戦略の大きな柱と位置づけ、その推進を図ってきましたが、最近はオーバーツーリズムなどの弊害も顕在化するようになっていました。そうした状況で、コロナ禍が発生し、これまで地方を中心に、観光産業を支えてきたインバウンド需要が激減し、地方経済は大きな危機にさらされることになりました。しかし、こうした事態もいずれば落ち着きを取り戻します。そしてその時には、観光政策は新たな次元に移行していかなければなりません。当協議会は、そうした変革を促し、日本が新たな観光立国化を進めていくためのファシリテーターとして貢献してまいります。我々の長年のノウハウを喜んで提供し、皆様の地方空港・経済の活性化などのお手伝いをさせていただきます。是非ご活用ください。
理事長 戸崎 肇
京都大学 経済学研究科 現代経済学専攻 博士課程修了 博士(経済学)
専門分野:航空政策 交通政策 観光政策
2017年4年より首都大学東京特任教授。
現在は桜美林大学教授。専門は交通政策、観光政策。
このたび『現代航空政策論』を刊行いたしました。
既存の類書とは異なり、コロナ後の日本の観光政策の転換を踏まえた一書です。
ぜひご高覧戴ければ幸いです。
2020年12月